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2026年10月01日

「1日=24時間」は誰が決めた? ‐古代文明から学ぶ時間の歴史と数学‐

「365日」「60分」は当たり前?

普段私たちが何気なく使っている「時間」や「カレンダー」の数字。当たり前のこととして受け入れていますが、「なぜこの数字なのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?

私たちが使っている時間の単位は、単にきりの良い数字を集めたわけではありません。「天体の動きという自然の仕組み」と「大昔の人々の知恵や歴史」が複雑に組み合わさって作られたものです。

今回は、「時間の単位」をテーマに、その歴史や科学の視点から見ていきましょう。

1年=約365日(太陽の動き)

地球が太陽のまわりを1周する時間(公転周期)は、正確には約365.2422日です。この太陽の動きに合わせて作られたのが「1年=365日」という単位です。

ここでポイントになるのが、端数である「約0.2422日(約6時間)」の存在です。これをそのままにしておくと、年数が経つにつれて少しずつ季節とカレンダーの日付がズレていってしまいます。

そこで、4年間で約24時間(=1日)になることを利用し、4年に一度「うるう年」を設けて2月29日を増やし、暦のズレを調整する工夫がなされています。

1か月=約30日(月の動き)

月が満ち欠けする周期(新月から次の新月まで)は、約29.5日です。大昔の人々は、夜空に浮かぶ月の形が変化する周期をもとに「1か月」という単位を作り出しました。「月(Month)」という言葉や漢字が使われているのも、月の動きが由来となっているからです。

ただし、月の周期(29.5日)を12か月分集めても約354日にしかならず、1年(365日)と11日ほどの差が生じてしまいます。そのため、「31日の月」と「30日の月」を交互に配置するなどして、季節と大きくズレないように調整する工夫が重ねられてきました。

1日=24時間、1時間=60分(古代の数の数え方)

私たちは普段、10ごとに位が上がる「10進法」を使っていますが、古代メソポタミア(現在のイラク周辺)などの古い文明では、「12」や「60」という数字が特別に使われていました。

古代の人々は、親指以外の指の節(4本×3=12個)を使って数を数えていたという説があります。また、1年の間に月が約12回満ち欠けすることもあり、「12」は生活の中で重要な数として扱われていました。この12をもとに、昼と夜をそれぞれ12に分けたことから、「1日=24時間」という考え方が生まれたとされています。

さらに、「60」という数字は、1, 2, 3, 4, 5, 6, 10, 12, 15, 20, 30など、非常に多くの数で割り切れるという便利な性質を持っています。古代の人々がどのような理由で60を選んだのか、その詳しい経緯はいまだに判明していませんが、分数を細かく計算するのに適していたこの「60進法」が、のちに1時間を60分、1分を60秒と分ける仕組みとして定着していきました。

1週間=7日(夜空に輝く星)

1週間が「7日」となっているのは、地球や月の動きそのものではなく、夜空に見える星が由来となっています。

大昔の人々が肉眼で観察することができた7つの特別な天体、「太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星」に神様の名前をあてはめ、1日ごとに順番を割り当てたのが「1週間=7日」の始まりです。これが現在の「日・月・火・水・木・金・土」という曜日の名前として、今もそのまま受け継がれています。

大昔の人々の知恵に目を向けよう

日常生活の中で、何気なく目にしている数字には、何千年も前の人々が自然を観察し、生活を便利にするために重ねてきた試行錯誤や知恵が詰まっています。

身の回りにたくさんある「当たり前」のことも、その成り立ちを知ることで、新たな視点を持つきっかけになります。勉強のなかでも、「なぜだろう?」という疑問を大切にすることで、面白く学べることが増えるでしょう。

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