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2023年12月16日

意外にもデコボコ? 坂の町「東京」

上のように聞かれたら、きっと多くの人が東京の名前をあげるでしょう。しかし、実際の東京はかなりデコボコな町です。

例えば、山手線内の駅をみると、東京、新橋、品川などは、だいたい標高2~3メートルですので、これはイメージ通りの平らな町と言えそうです。ところが、東京駅から二駅の秋葉原駅の標高はおよそ15メートル。平らにみえる町を数分間電車に揺られていたら、いつの間にか10メートル以上、上昇していることになりますね。

新宿駅の標高はさらに高く、およそ37メートルです。また、新宿駅から二駅目、原宿駅も32メートルくらいの標高がありますが、その隣の渋谷駅の標高は15メートルと、急激に低くなっています。

渋谷は、その名の通り谷間にできた町です。地下鉄銀座線の渋谷駅は、地下ではなく高架の上にありますが、これは路線が急こう配になってしまうのを避けるためです。丸の内線にも地上を走るエリアがいくつもありますが、これも同様に標高差が理由です。

東京は坂の多さも世界有数で、その数は23区内だけでも3000以上に上ると言われます。神楽坂や道玄坂、乃木坂などの有名な坂のように、その多くに名前がついていることも特徴的です。

坂の多くは江戸時代に生まれたものだと言われています。そのため、近くにあった大名屋敷が名前の由来となっていることも多いです。たとえば、国会議事堂近くの三宅坂は、三宅家(三河田原藩)の上屋敷が名前の由来。また、外堀通りにある紀国坂の近くには紀州藩の上屋敷がありました。

近くに団子屋があった団子坂(千駄木)、傘職人が多く住んでいた傘谷坂(湯島)など、面白い名前の坂もたくさんみられます。

このように、東京の坂は、歴史や文化、人々の生活と深く関連している点も興味深く、都内の坂巡りを趣味としている人たちも結構多いようです。

多摩地域にも、映画「耳をすませば」ゆかりの地、桜が丘いろは坂(多摩市)や、忌野清志郎さんの曲のタイトルにもなった、たまらん坂(国分寺市・国立市)など有名な坂があります。興味のある方は足を運んでみるのもよいでしょう。ちなみに「坂学会」のサイトで、「東京の坂リスト」をみることができます。こちらも興味があれば、ぜひ。

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