学習塾ブログ / 学力向上の法則

2018年08月08日

学力向上の法則

以前、受験で不合格になってしまう生徒さんの多くには、いくつか共通する点があるのではないかと思い、このブログに「不合格の法則」という記事を書きました。
では今回は「合格の法則」にでもしようかと思ったのですが、「不合格の法則」に当てはまらなければ必然と「合格の法則」になるわけで、それじゃ面白くないなと思い今回はもう少し一般的して「学力向上の法則」を考えました。

① 目標がある
② 強い意志がある
③ 集中力が続く
④ 科学的な努力ができる

どうですかね。言わんとすることが分かりますかね。
①~③はあえて説明する必要がないと思いますから、省略。
④について一言補足します。

以前こんな生徒さんがいました。
小平教室では、中3受験生のみなさんに理科・社会の「一問一答問題集」を配付しています。この問題集、便利なことに書き込みで3回繰り返し練習ができる優れものなんですが、この生徒が春先にこれを塾に持参し自習で取り組んでいるのを傍目で見ていたときのこと。1回目を書き込んだあと、なんと間髪入れず続けざまに2回目を書き込もうとしているではありませんか。これは、まさに勉強のしかたが分かっていない典型的な例。同じ3回勉強するにしても、その「3回」をいつどのようにやるのかが分かっていない。「科学的努力ができない」とは、つまりこういうことです。
その生徒さんには「受験ですよ。中学3年間の全範囲ですよ。しかも明日にあるわけでもなく10ヶ月もあとに行われる試験ですよ。春先にそれを覚えてしまって受験まで忘れないほど君の記憶力はよいんですか?」とつっこんでおきました。

「科学的努力」をさせ学力向上・目標達成をさせるのは、確かに塾の仕事です。ただし、四六時中つきっきりではありませんから、限度があります。塾生のみなさんには、ただ漫然と取り組むのではなく、「いつ」「どこで」「何を」「どのように」勉強したら効率がよく学力向上ができるのか、最低限考えてみてほしいのです。

「勉強方法が分からない」。よく耳にするセリフです。しかし自ら「勉強方法を考えてみる」ことが解決法の糸口に間違いありません。

小平教室 高橋