学習塾ブログ / 「早生まれ」と「遅生まれ」による損得はあるのか

2023年04月12日

「早生まれ」と「遅生まれ」による損得はあるのか

4月は新年度が始まるこの季節ですね。今回は、知っているようで知らないかもしれない「早生まれ」と「遅生まれ」について触れてみたいと思います。

 「早生まれ」…1月1日~4月1日に生まれたことや、その人のことをいいます。

「遅生まれ」…4月2日~12月31日に生まれたことや、その人のことをいいます。

どうして「早生まれ」というのか

2月とか3月生まれで誕生日が遅いのに、どうして早生まれというのでしょう。確かに、誕生日で考えれば同級生の中でも遅いわけですから、遅生まれと言ったほうがしっくりきます。ではなぜ早生まれというようになったのでしょうか。その理由は早生まれの人は小学校に入学する年齢が数え年で1歳早く、入学当年に迎える満年齢で言っても1歳早い。つまり、同じ学年の遅生まれの人と比較して生まれてから入学するまでの期間が「早い」ためです。しかし、3月31日で区切ればキリがいいのに、なぜ4月1日を早生まれに含むのでしょうか。4月1日なら先輩、2日なら後輩となります。
なぜ4月1日と2日で学年が違うのか

同じ年の4月に生まれても、1日生まれは先輩、2日以降なら後輩になってしまうのはなぜでしょうか。 この謎は法律上の年齢の数え方に起因します。

まず、「学校教育法(第22条1項)」によって、「満6歳に達した日の翌日以降における最初の学年の初めから」就学することになっています。つまり、「最初の学年の初め」とは4月1日のことですから、満6歳になって初めて迎える4月1日に入学してください、ということです。

ここでカギを握るのが満年齢のカウントのしかたで、通常の誕生日感覚とは違います。「年齢計算ニ関スル法律(第1項)」により「年齢は出生の日より之を起算す」と規定されており、生まれた日を起算日として1年は起算日に相当する日の前日で満了することになっています。つまり、法律上の満年齢は誕生日の前日でカウントするため、4月1日生まれは3月31日に満6歳となり、翌日から就学することになるのです。

【学力】・【運動能力】・【生涯賃金】の差

このように早生まれと遅生まれにわかれるわけですが、それによって損得はあるのでしょうか。ある研究結果やデータによると、【学力】・【運動能力】・【生涯賃金】による差が見られているようです。以下にまとめます。

【学力】

早生まれよりも遅生まれの方が、偏差値にして2~3高い。また、4大卒業率も高いという結果もあり、最終学歴への影響が見られる結果が出ている。

【運動能力】

早生まれの子はスポーツにおいて、体格の差によるリスクや淘汰されやすい傾向がみられた。

【生涯賃金】

早生まれの方が働く期間は長くなる為、生涯賃金が多くなるというデータもある。

上に挙げた以外にもさまざまな研究が進められていますが、特に損得を感じない方も大勢おり、一概にどうだと言えることではありません。興味をもたれた方はこれを気に、色々調べてみると面白いかもしれません。

小川教室 清田