学習塾ブログ / 都立高校入試の出題範囲が狭まりますが、ひとこと言わせてください

2020年07月01日

都立高校入試の出題範囲が狭まりますが、ひとこと言わせてください

先日、東京都教育委員会より、令和3年度都立高校一般入試の出題範囲から除外される内容について発表がありました。

数学の三平方の定理や、3年に習う漢字、理科の力学的エネルギーなどが出題されないとのこと。
(詳細は、都教委のHPをご覧ください)

受験生の視点でいうと「ラッキー!」と思うのかも。
しかし塾側からの見方でいうと、逆に「どうするの?」と思われる点がいくつかありますね。

一つは、教材。
二つ目は、学力差。
三つ目に受験生の意識低下。

教材については、例年、入試前2ヵ月から1ヵ月前は、過去問演習中心ですが、今冬はそのままできないかも知れません。
しかし、模試の過去問などで対応はできそう。ベストには、各種過去問が豊富にありますから、どうぞご安心を。
(ところで塾に通っていない受験生は、どうするのでしょうか?学校の授業で対応しようとしても、限界がある気がします)

二つ目は、こういうことです。
たとえば、三平方の定理を知らなくても解ける問題が出題されたとします。しかし、三平方の定理を知っていた方が楽に解けるという場合が考えられます。とくに都立上位校ではありえますね。出題範囲から除外された内容でも、知っている受験生とそうではない受験生の間で、差が表れそうです。

三つ目は、「ここ、どうせ出ないから勉強しなくていい」と思ってしまうこと。
実は、これが一番やっかいな問題かも知れない。
受験生のみなさん、出題範囲が狭まることは、決して簡単になることではありません。
逆に深く突っこまれた、難易度の高い問題が出題されるかも知れませんよ。
どうかそこを誤解しないように。

漢字の勉強をしていて、「これは3年生で習う漢字だから、覚えるのはよそう」という方法がまずいのは、分かりますよね。だって書き取り・読み取りになくても、本文中に出てきますから。
結論をいうと、たとえ出題範囲が狭くなっても、勉強すべき内容はあまり変わりないと思います。
私立入試には関係ないですし。
来春の入試結果が志望通りになるかどうかは、この意識を持ったか持てなかったかが分かれ道かも知れません。
だから、なるべく例年通りに入試対策を行っていこうと思っています。

小平教室
高橋