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2023年11月08日

~ 都立高校推薦入試に向けて ~

今回は,約3ヶ月後に迫った都立高校推薦入試について,簡単な心構えと準備をまとめてみます。まず,令和6年度の都立推薦入試は【出願日は令和6年1月12日~18日】【試験日は令和6年1月26日・27日】に行われます。

今年のポイントは以下の通りです。
①男女合同選抜に移行する。文化・スポーツ等特別推薦を実施する学校のうち、各学校が定める一部の種目等においては男女別に募集人員を定め、その募集人員に基づき選抜を行う
②出願はインターネットを活用した方法を全校で実施する
③コロナ禍において、感染拡大を防止する観点から中止していた集団討論は、必要と判断した学校で実施する
④合格発表は,校内に掲示に加えウェブサイトへの掲載も実施する
⑤文化・スポーツ等特別推薦では、受検者同士の接触を伴う検査を可能とする
⑥文化・スポーツ等特別推薦の基準に,大会の実績や,資格・検定試験等の成績に関わる内容を含めず,「実績等を証明する書類等の写し」の提出も求めない

(東京都教育委員会 HP より)

 

まず令和6年度入試での大きな変更点は、普通科の「男女別定員撤廃」が挙げられるでしょう(推薦・一般選抜ともに)。
一般的に,「男子よりも女子の方が内申がよくなりやすい」と言われていますが,
推薦入試でも,この影響が多少なりとも表れる可能性があります。詳細は、教室にお聞きいただきたく思いますが,
どのような状況になってもあわてることのないような心構えをしておきたいところですね。

またコロナ禍の下では中止されていた「集団討論」も,
「必要と判断した学校で実施」となりました。現時点では13校で実施定のようです(こちらも詳細は教室にお問い合わせください)。
倍率が高騰し,とくに受験生の当日点差が表れにくいであろう高校での実施が目立ちます。

さて,毎年1月の出願間近になってあせり出す受験生がいますが,準備不足だとボロが出てしまいがちです。中学校によっては,推薦入試の備えや対策が遅かったりすることもありますので,まずは入試当日,その場しのぎの対応にならないように,しっかり心構えをしておきましょう。直前で付け焼刃の準備をしても,受験校の先生方にはごまかせません。推薦を受ける可能性のある生徒さんは,その心構えとともに,まずは自分のことをよく見つめ直しておくことが必要ですね…。とはいっても具体的に何をしたらよいか分からない生徒さんも多いかと思います。以下にはその志願理由書(自己推薦書)の書き方や自己PRの仕方についてお伝えしておきます。

志願理由書(自己推薦書)の書き方

【Ⅰ】何を書くか考え,箇条書きにする
まずは思いつくまま項目を書き出してみましょう。『なぜ志望したのか』『どこが気に入ったのか』など,選んだ理由が中心でokです。

【Ⅱ】中心にするものを決め,順番を考えてみる
いくつか箇条書きにしたら,それらを全て盛り込んだり同じ比重で書こうとしたりせず,何を『メイン』にし,何を『サブ』にするかを決めてみましょう。
例えば『部活動』と『教育方針』の 2つが思いついたとします。メインにするのは『教育方針』として,『部活動』はサブとして書いてみてください。
志願理由書であれば「もっとも強調したい理由」を,自己PRであれば「一番自信のあること」を中心にするといいでしょう。
たくさんある場合についても多くても3~4つ程度にしてみてください。

【Ⅲ】具体的に4段構成にしてみる
①メインとする事柄を最初に書く
②メインの事柄について具体的なエピソードにふれて書く
③サブとなる事柄を付け加えて書く
④文章の最後は前向きな姿勢で締めくくるといった具合です。必ずしもこの形でなければならない理由はありませんが,基本形として覚えておくとよいと思います。

【Ⅳ】文章の量を調整し,完成させる
一通り考えがまとまり文章にできたら,志願理由書のコピーに書いてみてください。
文章の量が多ければどこを残しどこを削るか,少なければもっと具体的にできるところはないか,などを考えて完成させてみましょう。

説得力のある志願理由・自己 PR にする

 
【Ⅰ】できるだけ具体的に書く
校風や教育理念を理由にするなら,そのどんな点に魅力を感じたのか,学校はどのような取り組みをしているのかを書いてみましょう。
部活動や学習面に力を入れたいのなら,その部活名や教科など具体的に取り上げるとよいと思います。
説明会や文化祭でも,実際の説明された内容や「~祭」などの催し物の名前などです。

【Ⅱ】受験校の特徴を理解する
受験する学校の事もよく知らず思い込みだけで書いてはいけません。「先輩に聞いたから」だけも良くありませんね。
しっかり自分の目で見聞きするのが大事です。学校ならではの特徴はもちろん,「本校の期待する生徒の姿」もしっかり確認しておきましょう。

【Ⅲ】自分の言葉で表現する
他人から聞いたことをそのまま書いたりパンフレットに載っていることをそのまま書いたりするのもよくないことがあります。
もちろん相応の言葉遣いは必要になりますが,芯になるのは本人の意志や熱意です。思ったこと感じたことはストレートに表現することも大切です。

【Ⅳ】志望理由を高校生活とその未来に結びつける
志願理由は高校生活とその未来に結びつけて書いてみてください。
中学校でやってきたことをしっかり書き,それに関連させて高校でやりたいことをはっきりアピールしてください。
入学後のビジョンがない内容はインパクトも弱くなります。高校で何がしたいのか,将来何をしたいのかを前向きに書くことで印象もだいぶ変わってきます。

<注意点>
誤字脱字がないように意識してください。曖昧な漢字や意味の語句は辞書で調べましょう。そしてできるだけ漢字を使用すること。
難しい漢字を無理に使うことはありませんが,中学校で学習した漢字は使用するようにしてください。

最後に読み手を意識して書くこと。欄全体のバランスを考え,上下どちらかに偏ったり,途中で字の大きさが変わったりしないよう注意してください。
字もできるだけていねいに,かつはっきりと書くようにしましょう。

何かわからないことがあれば,早めに教室に相談してください。

 

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