学習塾ブログ / 入試インフォメーション9月号

2015年08月12日

入試インフォメーション9月号

【中学部】会場テスト(Wもぎ・Vもぎ)を受けよう!

今回は、中3受験生にとって、8月下旬より本格的な受験が始まる「会場テスト(Wもぎ・Vもぎ)」についての重要さを改めてお伝えしたいと思います。

①全都で行われ客観的な数値(偏差値)の出るテストのため、受験生自身の学力状況・推定順位を正確に把握できる

②「Wもぎ・Vもぎ」とも「都立入試そっくり」を中心に、名前通り「都立一般入試」の問題形式・出題傾向・難易度に類似し、「都立一般入試」の疑似体験ができる

(ただし試験スケジュールは異なる)

③中学校内の「確認テスト」や、塾内での「実力判定テスト」とは異なり、他校の受験生と机を並べ、入試本番の雰囲気を体験できる

④会場が、近隣の私立高校中心に設営されるため、高校内の様子をある程度うかがい知

ることができる

⑤その数値結果(偏差値)は私立高校との推薦や優遇を獲得する上で入試相談に使うこともあり、入試結果に大きく影響する

「都立入試そっくり」だけではなく、都立上位校受験予定者必須の「都立グループ作成校対策もぎ」や、私立高校受験者対象の「私立もぎ」(受験者は難易度に注意!)なども行われています。回数は年間20回ほど、会場は前述の通り近隣の私立高校中心で行われます。ただし、その回ごとで行われる会場は異なるので注意は必要です。とくに、定期テスト時期とよく照らし合わせた上での受験をおすすめします。
ざっとポイントだけを挙げましたが、ご不明な点や詳細がお知りになりたい方は、教室長の先生までお知らせください。

【小学部】入試によく出題される作家・作品の紹介

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)

1962年生まれ。文化人類学者としてアボリジニの研究も。数々の児童文学賞を受賞。2014年には「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞。2015年「鹿の王」で本屋大賞を受賞。

【物語ること 生きること】
小さな頃から想像力が豊かで、本が大好きでも身体が弱くて小さな女の子だった著者が、作家になるまでの道のりで心に残ったエピソードを語った本。全体を通してあきらめず、夢を持ち続け、そして一歩を踏み出すことの重要性を伝えている。

【精霊の守り人シリーズ】
女用心棒バルサを主人公に、人の世界と精霊の世界を描いたファンタジー。水の守り手とは何なのか?多くの謎を秘めて、物語は人間の住む世界と精霊との問題へと発展していく。古代アジアを思わせる世界の記述の細かさ、壮大な世界が支持されている本。

まはら 三桃(まはら みと) 

1966年生まれ。児童文学作家。

【伝説のエンドーくん】
創立99周年を迎える市立緑山中学校の職員室を舞台に、14歳という繊細で多感な年齢の子どもたちと日々真剣に向きあう中学2年担任教師たちの姿を描く。担任教師の視点で、中学生の成長を描いている。学校の伝説のヒーローとして代々語りつがれる「エンドーくん」が、なぜ伝説になったのか? その秘密が、創立100周年記念式典で明かされる。

【なみだの穴】
突然の転校で、仲良しのクラスメートと別れることになった光太。大好きな甘い物をたってレスリングの練習にはげむ真矢……。懸命になみだをこらえる子どもたちと、なみだの穴にまつわる6つの話。傷ついた心の回復を子供たちに示す一冊。

辻村 深月(つじむら みづき)

1980年生まれ。2012年「鍵のない夢を見る」で直木賞受賞。
若者の微妙な心情、思春期独特の揺れ動く気持ちを捉えた透明感のある文章が特徴。

【サクラ咲く】
本好きで気弱な中学一年生の女の子。ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが。そこには『サクラチル』という文字。一体誰がこれを?やがて始まった顔の見えない相手との便せん越しの交流は、二人の距離を近付けていく。中学生の葛藤・喜びを描く作品。

【高校部】模試の活用法

前回は模試の種類についてご紹介しました。今回は、続いてそれらの模試の受け方や利用法についてご紹介します。

●模試を受ける際心がけること
ただ漫然と解答するだけではなく、自分の解答を問題用紙にもメモしておきましょう。そして、受験後に配布される「解答と解説」を使って自己採点を行います。これで大まかな点数がわかりますが、点数を見て終わるのではいけません。次のステップへ進みます。

●模試を受け終わった後にするべきこと
結果の判定を待つ間にも、受けたその日のうちから模試は大いに活用できます。それは「解答と解説」をよく確認することです。英語であれば「出題のねらい」の中にどんな知識を問う問題だったかが書いてあります。数学であれば解法の手順を追いながら、必ず手を動かし計算していきましょう。模範解答と自分の解答での違うところを見つけ参考にします。理科や社会などの暗記事項についても確認しておきましょう。理科においては計算問題の解き直しも忘れずにします。解説を使い自分の弱点を補強することが大事です。

●結果だけが全てではない
結果が返却された後、判定を見て一喜一憂しているだけでは本当の実力はつきません。その結果を受け、現状の実力を知り目標に向けて次の行動を決めることが大切です。結果にはA~Eの判定が出ていることが多いですが、それはあくまでも目安です。模試の偏差値は目安にはなりますがそれが絶対ではありません。受けた集団や問題により偏差値は変化することを認識しておくことも大事です。

●本番のつもりで臨む
模試は本番の試験の練習になります。普段の勉強だけでは、本番の雰囲気に飲まれ実力を発揮できないことが多々あります。慣れるためにもある程度の回数は受験しておきましょう。そのためには試験毎に真剣に取り組むことも大切です。

模試を受ける際には以上のことに気をつけて、受けっぱなしにせずに今後の合格への行動の指針として模試を活用していきましょう。