学習塾ブログ / 入試インフォメーション2016年5月号

2016年04月14日

入試インフォメーション2016年5月号

【中学部】都立高校一般入試 合格率と不合格者数の推移
4月号の入試インフォメーションに引き続き、都立高校入試についてです。今回は平成20年から平成28年度の都立高校入試の合格率と不合格者数についてまとめました。

 平成28年度入試では受験者45,413人、合格者は32,026人、不合格者は13,387人でした。実質倍率は1.42倍、合格率は70.5%です(10人中3人が不合格)。今春はこの数年でもっとも厳しかった入試だったと言え、特に不合格者数が1万人を超えることは完全に常態化したとも言えます。また、入試制度も変わりつつあり、今年の入試から実技4科の内申もいっそう重要となりました。志望校に合格するためには、定期試験の勉強はもちろん、学校での授業態度、提出物等にもしっかりと取り組むことが必要です。新中3生に限らず、中学1・2年生のみなさんも強く認識しておきましょう。

 

【高校部】早くに始める専攻分野選び
いよいよ新学年がスタートしましたが、この4~5月の時期は受験生の7割が志望大学・学部を決めているという重要な時期になっています(旺文社 大学受験パスナビ調査)。
そこで今回は、進路を決めるための大きな基準の一つである、学部での勉強内容について紹介します。

学部・学科の種類について
大学での専攻は細分化・多様化が進んでおり、どの学部・どの学科で何が学べるのかを事前によく知っておく必要があります。医学部や法学部といった専門分野としてわかりやすい学部も多数ありますが、中にはどういったことを学ぶのかがわかりにくいものもあります。ここでは一例を挙げてみましょう。
【国際関係学部系統】
国と国との相互理解を目標に、世界の主要地域の法律や政治・経済、思想・言語・歴史などを学際的かつ総合的に学ぶ学問領域です。国際企業や国際機関で活躍するための高度な語学運用能力や、情報処理能力の向上も目指しています。海外留学のサポートに力を入れている大学も多いです。教育研究のテーマも国際政治学、国際法、国際経済、金融論など多岐にわたり、各大学の学部名・学科名も多彩です。カリキュラムは、1・2年次で英語とコンピュータの集中講義、3・4年次では地域研究を通して文化や政治経済などの専門知識を身につけるという流れが基本となります。
【工学部系統】
工学部は物理や化学、数学などの基礎的科学の応用面を研究し人間と社会にとって役立つものを考え、つくる学部系統といえます。この分野には多種多様な学科・専攻があり、研究内容は科学の進歩とともに絶えず進展し変貌を遂げています。先端技術を扱い、高度な知識が求められる企業などの研究・開発職に就くため、大学院に進学する学生が多いのも特徴です。理学部・工学部(理工学部)の学生数は全学生の2割近くを占め、国立大学に限れば3分の1以上にも達しています。

オープンキャンパスを活用しよう
新学年がスタートすると、各大学で徐々にオープンキャンパスが開かれるようになっていきます。気になる学部やわからない学部がある場合は、余裕があるときにぜひオープンキャンパスへ参加して志望する大学についての情報を集めてみましょう。

 

【小学部】オススメ博物館ご紹介 その2
前回に引き続き、みなさんのお家の近くにあるオススメの博物館をご紹介します。新しい発見がきっとたくさんあるはずです。ゴールデンウィークや夏休みに出かけてみよう!

【国立科学博物館 (科博)】アクセス:上野駅より徒歩6分
恐竜から動物・深海・科学・宇宙と幅広い400万点以上の展示物を持っています。日本館、地球館の2つの建物から構成されています。日本館は国の重要文化財指定も。大人も子供も楽しめますが、1日では見きれないほど広いです。地球館は2015年にリニューアルが完了し、最新の技術の紹介や多数の剥製があり迫力満点。3月8日より恐竜博2016もスタートし、肉食恐竜のスピノサウルスの全身復元骨格を見ることもできます。

【造幣局 東京博物館】アクセス:東池袋駅より徒歩8分 サンシャインシティ近く
造幣局の博物館は造幣局構内に設置されています。貨幣、勲章等の製造工程紹介及び古銭・記念貨幣・勲章など約1,000点が展示されています。金本位制最後の金貨幣であり、「幻の金貨」ともいわれる昭和7年(1932年)銘の20円金貨をはじめとして、発行されることがなかった貨幣、造幣局創業当時の試作貨幣、歴史的に価値の高い金貨銀貨、といった造幣局でしか見ることのできない貴重なものも展示しています。
しかし残念ながら、造幣局東京博物館は6月末で閉館します。10月から埼玉県大宮に新しい造幣局と博物館が移転し、再オープン予定。

【TAKAO 599 MUSEUM】アクセス:高尾山口駅より徒歩4分
旧東京都高尾自然科学博物館跡地に、TAKAO 599 MUSEUMが2015年開館しました。観光・学習・交流の3つのコンセプトを併せ持つこの施設は無料で利用できます。一面ガラス張りの大きな建物に入ると、1階にあるのは高尾山に生息する動植物の展示や映像のコーナー。羽ばたいている昆虫の一瞬の姿をとらえた昆虫標本も必見です。高尾山は箕面山(大阪)、貴船山(京都)とならび、数千種の昆虫が生息する三大昆虫生息地としても知られていますが、ここで初めて発見された昆虫がいることからも、いかに豊かな生態系をもった山かがよくわかります。高尾山登山の予習などにも使える施設です。