学習塾ブログ / 入試インフォメーション2017年4月号

2017年03月15日

入試インフォメーション2017年4月号

【中学部】現中学2年生から大学入試が変わる!〈その2〉
【高等学校基礎学力テスト】
客観的に高校生の基礎学力の定着度合いを把握し、PDCA※サイクルの構築を目的としたテストです(※PDCA→Plan/Do/Check/Actionの略。Plan:教育目標や指導計画の設定、Do:多様な教育活動の展開、Check:多面的な学習評価の充実と成果の把握、Action:評価を基に生徒指導の改善や教材研究への反映)。

国は「高等学校は、中学校卒業後のほぼ全ての者が、社会で生きていくために必要となる力を共通して身に付けることのできる最後の教育機関である」としています。

つまり、“高校生の段階で身につけるべき基礎学力を確実に育成し定着させよう!”という高校教育改革の一端を担うテストとなります。実施時期や回数は、各高校で判断できるように検討されています。科目は「英語」「数学」「国語』の3教科で実施、出題範囲は共通必履修科目である「コミュニケーション英語Ⅰ」「数学Ⅰ」「国語総合」が予定されています。プレ導入後、科目を増やしていくようです。

この「高等学校基礎学力テスト」は大学入学者選抜や就職においても、大学側や雇用側が基礎学力の把握のために利用することが想定されていましたが、2022年度までは「高等学校基礎学力テスト」を大学入学者選抜や就職に利用しないこととされました。それ以降についても、取り巻く環境や状況を考慮しながら検討していくとしています。

この「高大接続システム改革(最終報告)」全75ページには“各種民間の資格・検定試験を活用”という言葉がよく出てきます。高等学校においては各種民間の資格・検定試験利活用および促進、大学入試においては、民間の英語の資格・検定試験を「大学入学希望者学力評価テスト」の英語の代替としての活用も有効と、それぞれ検討しているようで、各種検定の受験・資格取得がさらに注目を集めそうです。

【高校部】2017年度センター試験 難易度分析〈その1〉

今年のセンター試験は1月14日(土)15日(日)に行われ、前年を12,000名ほど上回る受験生が受験しました。特に17年3月高校卒業見込者のうち、出願した受験生の割合を示す「現役志願率」は、43.9%で過去最高になったことが大きな特長でした。つまり全国の高校3年生の約半分は、センター試験を受験するようになった、ということです。さて、今月は今回のセンター試験について、教科ごとに難易度の分析を行いたいと思います。まずは、国語・英語・数学ⅠA・数学ⅡBです。来年センターを受験しようと思っている人は必ず目を通しておきましょう。

 

【国語】
今年度は昨年度に比べて難易度上昇しました。大問1の評論の文字数が増加かつ、内容も専門的な話題になっていたので読解に時間が必要でした。しかし、新しい出題形式はありませんでしたので、落ち着いて解くことが今回は重要なことでした。また、大問2の問題は例年並みでしたが書かれた年代が100年以上前のもので場面・心情が少し読みとりにくいところでした。古文・漢文は例年並みです。

 

【英語】
今年度は昨年度に比べて形式面の変化は見られませんでした。総語数が約4,300語で、最近のトレンドとして4,000語を超えるような出題となっています。昨年度より取り組みやすい問題が増えたので若干易しくなっています。しかし長文の問題は一つずつタイプが異なるので受験生は様々タイプの問題に当たることが必要とされます。

 

【数学ⅠA】
昨年度出題されなかった2次関数が復活したことが変更点です。また、第3・第4問で近年とは異なる出題傾向の問題が見受けられました。少し時間がかかると思いますがどちらも考えやすい問題だと思います。難易度は平年並みでした。

 

【数学ⅡB】
今年度は特にレベルの高い問題を出題されることもなく、問題数も減少しました。そして今年度は思考量・計算量ともにかなり減少しました。以上のことより,今年度は昨年度より取り組みやすくなった問題が多くなったと思います。そのことにより難易度が下がりました。
※参考資料 教育ニュースサイト「リセマム」より

新高校3年生のみなさん!

次のセンター試験まですでに10ヶ月を切っています。

高1高2の復習は夏までにしておくのが理想です。

早めにスパートをかけましょう!

【小学部】機関誌「バーガー」に ためになる記事が多数掲載されております。
今月はそちらをどうぞご一読ください。