学習塾ブログ / 読書の秋ですね。

2013年09月25日

読書の秋ですね。

みなさんには、読書の習慣がありますか?
そんな暇はない?
確かに、受験生でなくとも、部活や勉強、習い事などで、忙しい毎日ですよね。
でも、ちょっとした空き時間には何をしていますか?
例えば、塾の授業がはじまるのを待っているひと時。
受け付け前でよく見かける光景は、ぼんやりと突っ立っていたり、友だちと話したり、ケータイを覗き込んだり……といった姿です。時々、文庫本を片手に読書している人を見かけます。そんなとき、わたしの目には、その人が、『孤高のガンマン』のように頼もしく映ります。
マジで、かっこいい!
なぜなら、本を開いているそのとき、その人は、現実の戦い(成績、友だちとの関係)を忘れ、自分を見つめ、自分自身を慈しんで、また新たな戦いに備えているかのように見えるからです。

ところで、みなさんは、1日のうちで、どれくらいの時間1人になりますか?
誰もそばにいないときでも、誰かの目が気になっていませんか?例えば、メールの返事がすぐ返って来なかったり、そっけなかったりしたことを気に病んだりしていませんか?そんなときは、1人でいても、1人でいるとはいえません。誰とでも、24時間いつでも繋がれる世のなかでは、1人になるって、難しいものです。

しかし、1人になることは大事なことです。
『作文』や『小論文』『集団討論会』に備えるには、1人になることが必要になります。なぜなら、書くにしろ、話すにしろ、まずは自分の考えを持つ必要があるからです。人は1人にならないと、自分が何を感じ、何を考えているか、なかなかわかりません。けれど、1人になることは難しいから、そこで読書をして欲しいのです。

本を読んでいるとき、人は1人です。たとえそばに誰かがいても。
物語を追い、何かを感じるのは、その人の心の中だけで起こることです。そして、何度もそんな経験を積むうちに、感じる自分に、考える自分に、自信を持てるようになるのです。
だから、そのあとで、「面白かったよ」「怖かったよ」「泣けたよ」と話すことで、また誰かと繋がってください。これもまた、大事なことです。

ということで、孤独の勧めと題して、いくつか本をご紹介します!

パトリック・ネス『混沌の叫び!心のナイフ』
ヴァージニア・ユウワー・ウルフ『レモネードを作ろう』
ルイス・サッカー『穴』
市川朔久子『よるの美容院』
重松清『エイジ』
斉藤惇夫『哲夫の春休み』

どれも面白いですよ。ぜひ、おためしあれ。

 

東村山教室より